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どうも、代表の中野です。
感情の粒度を大きくする力は大事だということを、以前、書きましたが、そもそも感情には大きく2種類あるということを知りました。
私たちは「自分の感情」という表現をするときに、大きな出来事が起こった時に生じた感情を思い浮かべることが多いと思います。それらは喜怒哀楽など言葉にしやすい「Emotion(エモーション)」で、日常の小さな出来事で生じる小さな感情は「Affect(アフェクト)」であるとのこと。行動経済学に関する書籍「行動経済学が最強の学問である / 相良 奈美香著」に記載があったのですが、有効な分類だと感じました。
Emotionは感情の振幅が大きいため、意識しなくても記憶に残りやすいので、認識することが比較的簡単です。そのため、新卒の就活時の自己分析としてモチベーショングラフにはよく使われていますね。
一方、Affectは日常のほんの些細な出来事に対して生じる振幅の小さな感情なので、認識することが難しいし、認識してもすぐに忘れてしまいます。ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると、人は1日に最大3万5000回の選択をしているといわれていますが、それ以上にAffectは発生していると考えられます。
全てのAffectをキャッチすることは、もちろん出来ませんし、していたら脳がオーバーヒートしてしまうでしょう。しかし、この毎日生じているAffectの積み重ねが、私たちの価値観や信念の形成に影響しているのは間違いありません。
要するに、日常的に自分が感じているAffectを認識して、ネガティブなAffectがある場合は、それを取り除く行動を取ることが、幸せに生きる上で役に立つかもしれません、ということですね。